著作権切れ映画を求めて
著作権切れ=パブリックドメインになった映画を集め公開していたpublicdomeinflix.comというサイトがあって
暇なときの暇つぶしにちょくちょく利用していた暇人だったのだが
久しぶりにアクセスするとサイト自体消滅してた
調べると今年の3月にイギリスのオンデマンドサービスHayesTVに買収されたらしい
なんだよ・・・
そこで似たようなサイトはねーのかと探したら3秒で見つかりました
同じように著作権切れのやつを集めて見られるようにしている
動画や画像はインターネットアーカイブarchive.orgやウィキメディア財団wikimedia.orgに保存されてるものにリンクを貼って埋め込んでるだけらしい
著作権切れと言っても色々あって自分とこのサーバーから出すのは色々あるんじゃないかな
映画の著作権は公開後70年経つと消滅するらしいので、基本的にこういうサイトで見られるのは1940年代以前の古い映画がメインになる
しかしサイトを見てもらうと分かるように、それより年代の新しい作品もちょくちょく混じっていて
有名なものだと1968年公開、ジョージ・A・ロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(原題:Night of the Living Dead)も鑑賞可能になっている
この映画に関しては単純なミスにより著作権が消滅してしまい、パブリックドメイン状態で現在に至るという有名なエピソードがある
かいつまんで説明すると、当初この映画のタイトルは『Night of the Flesh Eaters』であったが、既に『 Flesh Eaters 』という映画が存在していたので『Night of the Living Dead』に変更して配給することになった
その際に何がどうしてそうなるのかは不明だが、とにかく著作権の表記を消したまま公開してしまい
自由と法律の国アメリカらしくパブリックドメイン扱いとなってしまった
パブリックドメイン化してしまった『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』はコピー、販売、改変、二次創作何でもアリのフリー素材化してしまう
この話がここで終わらないのは『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』が稀有に優れた映画であった事による
若くて貧乏で才能もそれほどないクリエイター達がロメロの設定をマルっとパクってゾンビっぽい奴らが出てくるホラー映画が量産され
結果としてそれまで存在しなかったゾンビ映画というジャンルが確立されるに至る
昨今のyoutube切り抜き動画の隆盛も同じような構造だと思うのだが
権利を主張するより、いっその事フリー素材化してしまった方が結果としてマーケットに流動性がもたらされるという寓話のようなお話でした